いよいよ年の瀬も迫ってきたので,今年を回顧するモードに入ろう。まずは映画である。2020年はコロナ禍により映画館も営業できないような状態が続いていたので,昨年は映画については回顧していない。それに比べれば,今年は途中までは一席ずつ空けるようなかたちで営業を再開し,更には全面的に開放というかたちで映画を観られるようになったのは実にいいことである。私はライブにはほぼ行っていない状態なので,その代わりに映画館に足を運んだって感じかもしれないが,それでも劇場で観たのは16本に留まる。そのうちの一本は「赤ひげ」だから新作は15本ということになる。全然大した数字ではないが,そのほかに家でAmazon Primeやらで結構な数の映画を観たように思う。また,ライブに行けない分,音楽系の映画が1/4を占めたのも象徴的であった。

ここでは劇場で観たものに限定するが,今年観た映画で一番感動したのは何だったかと言えば,「アメイジング・グレース」か「アメリカン・ユートピア」の二択ってことになるかもしれない。どちらもよ過ぎて,Blu-rayをすかさず購入したというのは私にとっては実に珍しいことなのだ。音楽としては「アメイジング・グレース」なのだが,総合的な演出を含めれば「アメリカン・ユートピア」ってことで,どちらかを取れと言われれば「アメリカン・ユートピア」を取る。もう一本,「サマー・オブ・ソウル」という凄い映画があったことも付け加えておく。この3本,どれを観ても音楽ファンならずとも満足するはずであり,今年を象徴するならこの3本ということでまとめて挙げてしまおう。

また,日本映画としては「ドライブ・マイ・カー」の海外における高い評価には誇らしい気持ちになってしまう。3時間という長尺であったにもかかわらず,村上春樹の小説をよくアダプテーションしたという気がする。この映画のシナリオもよく出来ていたが,昨年のオスカーを獲った「プロミシング・ヤング・ウーマン」のシナリオも実によかった。面白い映画ってのは必ずシナリオもよく出来ているのだということを改めて感じさせてくれた2本であった。Anthony Hopkinsの演技に注目が集まりがちな「ファーザー」のシナリオも実に見事なものであった。ついでに言っておけば,「ファーザー」のOlivia Colmanも凄かった。彼女,本当の名女優である。今年の最後に観た「パワー・オブ・ザ・ドッグ」もBenedict Cumberbatchの演技もよかった。

そのほかに観た映画も満足のいくものばかりだったが,その中で唯一噴飯ものの出来だったのが「ワイルド・スピード」の最新作。あれは本当にひどかった。次はさすがにもう行かないかもしれんとさえ思わせたのは罪悪だ。また,「ブラック・ウイドウ」は公開の仕方に問題があったのも,映画を観に行くという観点で顰蹙ものだったとディズニーは知るべきだ。

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そして,Daniel CraigがJames Bondを演じる最終作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」はそれなりにヒットしてよかったと思う。Daniel Craigの007フランチャイズへの貢献は評価しても,評価し過ぎることはないと思っている私である。次のBond役者は大変だな。

来年はライブ通いが多少復活するかはまだわからない。しかし,映画はやっぱり最低月1本は劇場で観るというペースは崩したくないところだが,さてどうなることやら。